開始コドン(かいしコドン)とは、mRNA上でタンパク質の合成開始を指定するコドンのこと。

真核生物の核ゲノムの遺伝子に由来するmRNAではほぼ AUG(メチオニン)が使われる。合成するタンパク質に対応するコドンフレームのうち、mRNAの5'末端から最初に現れる AUG が開始コドンである場合が多い。一方、原核生物である真正細菌のmRNAでは、リボゾーム結合部位(シャイン・ダルガノ配列など)の数~10塩基程度下流に存在するAUGが主ではあるが、GUG(バリン)や AUA(イソロイシン)、UUG(ロイシン)なども開始コドンとして使用されている。

AUG はメチオニンをコードするコドンであり、真核生物本体および古細菌ではそのままメチオニンから翻訳が開始される。しかし、真正細菌と真核生物の細胞内小器官(ミトコンドリアや葉緑体)では、開始コドンの AUG のみN-ホルミルメチオニンに対応する。結果としてホルミルメチオニンから翻訳が開始される(途中で出てきた AUG はメチオニンをコードしている)。


参考文献

関連項目

  • 終止コドン

外部リンク


開始コドンと終止コドン 【高校生物】 YouTube

細胞はどのようにして開始コドンAUGを見つけ出すのか?翻訳の開始と終了機構について詳しく解説! じっくり医学講座

バイオテクノロジーの基礎用語辞典(4ページ中の4) バイオ基礎コース みんなのバイオ学園

非保護領域 (ひほごりょういき) JapaneseEnglish Dictionary JapaneseClass.jp

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