和田川(わだがわ)は、静岡県富士市を流れる富士川水系沼川支流の一級河川。別名に生贄川がある。

地理

和田川は富士市浅間本町付近を水源とし、途中石坂川と合流して田子の浦港に流入する一級河川である。

かつては富士市伝法字三日市2995番の1地先の湧水池(富知六所浅間神社)を水源としていたが、現在は枯渇している。

生贄川・牲川

和田川の別名に「牲川(生贄川)」がある。天明3年(1783年)成立『駿河国志』には以下のようにある。

このように、吉原川(和田川の旧名)の下流は牲川と呼ばれていた。

また文政3年(1820年)成立『駿河記』の和田川の項には「この川に合し、砂山の辺にて牲川と呼ぶ」とあり、他の地誌と同様に和田川の下流地点の別名が牲川であったとする。

天保14年(1843年)成立『駿国雑志』は牲川の辺りの砂山の西に天の香久山砦跡があったとし、また「牲淵は吉原砂山の西の方也」とあるように、天の香久山砦跡が所在する砂山の西は「牲淵」と呼称されていた。この牲淵は「三股淵」のことであり、和田川は三股淵を構成する河川の1つであった。

このように、地誌等に多く記述が確認される。

支流

  • 沼川

脚注

注釈

出典

参考文献

  • 東京大学史料編纂所『編脩地誌備用典籍解題2』東京大学出版会〈大日本近世史料〉、1973年。 
  • 静岡県『静岡県史 通史編1 原始・古代』1994年。 
  • 「静岡県の地名」編集委員会『静岡県の地名』平凡社〈日本歴史地名大系22〉、2000年。 
  • 沼津市史編さん委員会『沼津市史 通史編 原始・古代・中世』2005年。 
  • 岳南地域流域治水協議会・静岡県・富士市『和田川・小潤井川・伝法沢川水災害対策プラン』(レポート)2023年3月。https://www.pref.shizuoka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/053/314/kouruigawa_mizusaigai.pdf。 

関連項目

  • 三股淵

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富士川河川敷にて

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